室町時代、北野天満宮の社殿造営の際に出た残材で、東門前に7軒の茶店を建てて参詣者の休憩所とした「七軒茶屋」が、上七軒の始まりです。桃山時代に豊臣秀吉が催した北野の大茶会では、七軒茶屋が献上した御手洗団子(みたらしだんご) が秀吉から大変喜ばれ、その褒美として、御手洗団子を商う特権と、山城一円の法会茶屋株を公許されました。これが日本初のお茶屋の始まりと言われています、五つ団子を用いるはこの御ら洗団子に由来しています。





上七軒歌舞練場は、明治30(1897)年ごろに建てられた、百年以上もの歴史をもつ木造の劇場施設です。毎年初春、上七軒の芸舞妓さんによる恒例の「北野をどり」が興行されるほか、秋には古典ものや踊りが中心で趣きの異なった「寿会」が催されます。また、夏場は中庭でビアガーデンが開催され、揃いの浴衣を着た芸妓さん、舞妓さんのおもてなしを受けることができます。

電話番号 075-461-0148

学問の神様として崇敬の篤い菅原道真公をお祀りした全国天満宮の宗祀(総本社)であり、天神信仰発祥の神社。天暦元(947)年、王城鎮護の神として平安京の乾の隅に当る北野の地にお祀りされました。古くより「北野の天神さま」と仰ぎ親しまれ、学問・至誠・厄除・芸能の神様として多くの信仰を集めています。国宝の本殿は慶長12(1607)年に豊臣秀頼公が造営、豪華絢爛な桃山文化の威容を今に伝えています。隣接する上七軒とは縁深く、節分祭で芸舞妓による舞踊奉納と豆まきが、道真公の御命日にあたる2月25日の梅花祭には、上七軒の芸舞妓総出の奉仕による野点大茶湯が境内で催されます。

正式には「有職菓子御調進所・老松(おいまつ)」。上七軒にお店をもつ、明治41(1908)年創業の老舗京菓子店です。老松名物の「夏柑糖(なつかんとう)」は、夏みかんの中身をくりぬいて器にした寒天菓子。夏みかんならではの爽やかな酸味とほろ苦さが、上七軒に通う旦那衆の舌を喜ばせてきたと言われます。歴史ある店構えの中では、京菓子作りの体験もできます。

電話番号 075-463-3050
時    間 8:30~18:00
休    み 無休