(は) 最新鋭の建築技術
高さ約 81メートル、八角九重という前例のない形状の塔の建造は、まだ二十代の若い白河天皇にとって威信をかけた事業であり、当時の最高の土木・建築技術を結集して建築されました。2010 年に、京都市動物園内の発掘調査で見つかった八角九重塔の地盤改良跡総面積は、推定820 平方メートルで、深さは約 1.5 メートル。直径 50〜70センチメートルもある巨大な河原石を混ぜた粘土を丁寧に突き固めて構築されていました。この強固な地盤改良のおかげで、八角九重塔は地震で倒壊することはありませんでした。

公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所 所蔵
現・京都市動物園で見つかった八角九重塔跡

京都市動物園
法勝寺跡南側の約半分に現在の京都市動物園の敷地があります。平成22(2010)年の調査では、推定総面積820平方メートル、深さ約1.5メートルの八角形の地盤改良跡が発見されました。

【電話番号】075-771-0210
【住所】京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
【休み】月曜(祝日の場合は翌日休)
【料金】一般600円、中学生以下 無料

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