(い) 平成の大修理
清水寺の建物は、寛永期の再建から400年もの長い期間にわたって風雨にさらされ、傷みも相当なものになっていました。これらの貴重な建築を未来に残すため、清水寺では、平成20(2008)年から「平成の大改修」が行われています。8つの重要文化財と国宝の本堂を順次修復していくもので、建物の状態により全解体、柱を残した半解体など、工事の内容も大掛かり。総工期11カ年、総予算40億円の一大プロジェクトです。境内は常に拝観客でにぎわうので、安全に、できるだけ美しい景観を保つため、工事は二つずつ順番に、慎重に進められています。平成26(2014)年現在は、阿弥陀堂と奥の院を工事中。今後、轟門と釈迦堂の屋根の葺替えが行われたのち、本堂の改修が進められる予定です。


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