(は) 清水寺門前の名物
清水寺は、平安時代から貴族・庶民問わず篤い信仰を集め、幅広い人々が「清水詣」に通いました。その参詣道として最も古いのが、清水寺の正面から松原通まで真西に伸びる清水道。清水坂とも呼ばれるこの坂道には、古くから清水寺の参拝客をもてなしてきた名物が残されています。様々な土産物店も軒を連ね、昔と変わらぬにぎわいで参拝客を迎えます。
西へ進むと、祇園方面へ向かう産寧坂(三年坂)があります。名前の由来は、大同3(807)年に完成したから「三年坂」という説と、清水寺にある子安観音へ安産を祈願するための道なので「産寧坂」と呼ばれるという説があります。その続きにある二年坂も合わせて、風情ある京町家が続く街並みは、京都らしい情緒にあふれる絵になる風景です。また、五条大橋から東に伸びる五条坂と、そこから清水寺へ続く茶わん坂には、京名物の京焼・清水焼の店や窯元・ギャラリーが建ち並びます。
それぞれ個性的で風情たっぷりな清水門前。清水寺参拝の行き帰りには、違った道順をとり、門前名物を楽しみながらそぞろ歩くのがおすすめです。


京焼・清水焼
きょうやき・きよみずやき
京都で焼かれる陶磁器のこと。清水寺への参道である五条坂に、清水六兵衛と高橋道八をはじめとする多くの窯元が存在したのが由来です。やがて清水寺周辺以外にも陶工が増えたことから、それらを総称して「京焼・清水焼」とも呼ばれるようになりました。


青龍会行動
せいりゅうえぎょうどう
清水寺には、観音様の化身である龍が、音羽の瀧に夜ごと飛んで水を飲むという言い伝えが古くからあります。また、奥の院の南廊下の祠(ほこら)に祀られている夜叉神(やしゃじん)が、この青龍の地と御本尊を守り、京の都の人々の悪縁を断ち、良縁を結ぶ神として信仰されてきました。この言い伝えと夜叉神への畏怖をもとに、平成12(2000)年に、御本尊の御開帳を記念して清水寺門前会が始めた行事が、青龍会です。荘厳な装束に身を包んだ一行と青龍が、奥の院から音羽の瀧、経堂、三重塔、西門、門前町を経て、再び仁王門から轟門、本堂へと、境内をぐるりと練り歩きます。見学は自由。
【期間】
2014年
 9月14日・15日/14:00〜15:30



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